カテゴリー : 写真

身近な幸せを見つけていく

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ちょっと遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

サイトをリニューアルしようしようと思って、心にずっと重い荷物を背負っているような気分で過ごしていましたが、昨年WEB制作の学校へ通うことがきっかけで、ようやくリニューアルでき、ボチボチと反響も頂けるようになってきました。とはいえ、まだまだアクセス数も少なく、これから作品の方も充実させていきたいと考えておりますので、これからもよろしくお願い致します。

なんていう話は、見ている方にはどうでもいい話かもしれませんので、今回掲載した写真の話を少し。

サイトのTOPにも書いてありますが、現在新しい作品を撮影中です。この写真は年賀状にもして、知人にお送りしているのですが、評判も上々で、このイメージで撮り進めていっても大丈夫なんだとお墨付きを頂いたような気分になって、色々と撮影しております。

テーマは「静かな瞬間」を切り取るということなんですが、できるだけ日常的な被写体や、身の周りにある普段気が付かないようなシーンを上手く切り取っていきたいなあと考えています。しかしそれだけでは作品になりにくいので、できるだけ奥行きのある、「絵」として完成度の高い一枚一枚を集めてひとつの作品にしようと思ってます。

私の中でずっと考えていることのひとつに「身近な幸せを見つけていく」ということがあります。これは、クリエイティビティとイマジネーションを持って生活していけば、状況や環境に左右されず、どんな時や場所でも、自分の捉え方次第で幸せな人生を送っていけるのではないか、というものです。周りにいる人とのコミュニケーションひとつをとっても、声のかけ方や、してもらったことの捉え方、それの応え方なんかで、随分と感じ方が違うものになったりします。そういうことを意識的にしていけば、小さな幸せをたくさん集められ、その集大成はきっと「大きな幸せ」もしくは「いつも幸せ」な人生を送っていけると思うのです。

そして、そういう視点の持ち方を写真で表現できたら、と思って撮っているのが、今の作品になります。もうちょっと時間がかかってしまうかもしれませんが楽しみにしていてくれると嬉しいです。

新しい年のはじめです。私自身はその事自体にあまり意味を感じることはありませんが、何かを志したり、改めたりするきっかけにするのもいいのではないかと思っています。

今年もよろしくお願い致します。

「空気」としての写真

bara

写真を撮るとき、その被写体を説明するため、つまりきれいな風景であったり、歴史のある建造物であったり、かわいい子供の笑顔であったり、意図が明確なものを表現することが一般的だと思う。

写真を撮ることはコミュニケーションだ。

だから、自分が出会ったその場面を友人や家族と共有するために、その「明確な意図」の写真を撮影していくのはごく自然な行為だと思う。

ただ私が写真を撮るとき少しだけ違うことがある。それは、その場所の特性よりも「空気」みたいなものを伝えたくて、それをイメージできる構図を無意識に探していることが多いこと。だから、その場所がどこであっても、基本的にはあまり関係ない。

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私が感じたその感覚を写真を通して共有できたり、見た人がそこから違う感情へと展開してもらえることが、私にとってのコミュニケーションだ。だから「綺麗な」とか「爽やかな」とかといった修飾語よりも、「心に突き刺さる」とか「強く惹かれる」なんていう言葉のほうが感想としてしっくりきたりする。

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今日載せた写真は、先日の休みに王子方面へ散歩に出かけたときに撮影したもの。はじめは撮るつもりなんて全然なかったんだけど、歩いているうちに気持ちよくなってきて、その楽しい感情の行方を探しているうちにカメラを手にしていたんだと思う。特に大きなテーマがあるわけではないけど、なんとなくその時の「空気」を感じてもらえたら嬉しく思います。